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JICQAニュースレター No.326(2025年3月号発行)
1. ISOが発行したESG指針IWA 48およびその解説セミナー開催について
ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)は、昨年11月に開催された国連気候変動枠組条約第29回バクー締約国会議(COP29)において、ESGの指針となるIWA 48「環境、社会及びガバナンス(ESG)実行の原則(Framework for Implementing environmental, social and governance(ESG) principles)」を発表しました。
ESGについては既に多数の指数やフレームワークが存在していますが、このIWA 48は、ISOが発行した一貫性と網羅性を備えた報告を可能にするフレームワークです。非財務情報の開示要求が高まる今日、このフレームワークに準拠することにより、貴社の企業評価を向上させることが可能となります。
ISOは、このESG指針を通常のIS(国際規格)の手順(例:ISO 9001)ではなく、IWA(International Workshop Agreement)の手順で策定しました。ISはISO参加国によって採択された国際規格である一方、IWAは国際的に関心のある関係者がワークショップを開催して合意した文書です。IWA 48は、気候変動のみならず、環境、社会、ガバナンス全体への指針として、COP29においてISOが発表したものです。
IWA 48は、ESGのファクター(要素)と意図したアウトカム(目標)を具体的かつ網羅的に記載し、さらにESGの成熟度評価およびESG報告のためのフレームワークを提示しています。
JICQAでは、IWA 48の重要性に着目し、2025年度に解説セミナーをウェビナー形式で開催する予定です。詳細は、別途弊社ホームページにてお知らせいたします。
なお、IWA 48原文(英文)は日本規格協会ホームページより以下のURLからダウンロードいただけます。
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=IWA+48%3A2024
担当:営業部 光守(みつもり)、三浦、山村
eigyoseminar@jicqa.co.jp
2. 特別ウェビナー「品質リスクへの備え ~規格理解の真価~」を開催しました
JICQAでは2025年2月28日、「品質リスクへの備え ~規格理解の真価~」と題した特別ウェビナーを開催しました。本ウェビナーには約300名の方々にご参加いただき、大変盛況のうちに終了いたしました。
今回は、標準化の専門家として数多くの品質リスク事例をレビューされてきた寺澤富雄氏(ISO/TC 17(鋼)国際議長)を講師にお招きし、以下のテーマについて貴重な事例紹介と解説をいただきました。
- JIS規格、ISO規格など標準化の概要
- 鉄鋼業界における標準化の取組み事例紹介
- 規格に関わる品質リスクとは
- 品質リスクの例
- 品質リスクに備えるための実践的アプローチ
<参加者からの声>
ご参加いただいた方々からは、多くの好評のお声をいただきました。
「品質のリスクについて体系的に学ぶことができ、参考になりました」
「動機、機会、正当化という不正のトライアングルの構造が理解でき、また、機会の排除として、『空気を変える』ためにどのような行動、教育、指導が必要かを考えさせられた」
「人は弱く性善説でも性悪説でもなく『性弱説』という話はためになりました。日本人の『ルールを守るよりも、空気に従う気質がある』についても理解し、活動展開しなければならないと認識しました」
「規格の表現やルールについての講話が興味深く、社内でも活用できる内容だった」
当社では今後も、お客様のマネジメントシステム活用と継続的改善の実現に寄与するような価値あるセミナーを企画して参ります。次回の開催情報にもどうぞご期待ください。
担当:営業部 光守(みつもり)、三浦、山村
eigyo-info@jicqa.co.jp
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